Lyon 30+31.12 2011
ローヌ川とソーヌ川という兄弟みたいな名前の川に挟まれた一帯の南端(Lyon Part-Dieu以南)には過去工場(絹織物)があっただろう工業地帯がある。
現在その場所は宅地開発がなされ現在は建設と居住が同時進行のまさに豊洲的状況がひろがっている。
比較的大規模な為、近隣の古い住居群や治安の悪そうな地域(確証はない)とは外郭のみで接していてこれからそれらを飲み込んで行こうとしている。
le monolithe
masterplan / MVRDV
A-E block / MVRDV, ECDM, Manuelle Gautrand Architectes, Pierre Gautier Architectes, Erik van Egeraat Architects.
裏手に河川が引き込まれていたり、この佇まいは完全にどこかの豊洲にある大学に見えてしまう。
この抜けが計画的に次期の計画につながって行くと建物の利用者からすると心地のいいものになりそうだ。
基本ボリュームはMVの方から提出され、五個に分節された棟を各お友達達が設計しているようでその様子はどこかのオランダの街のようだ。
実際は博覧会的な様相はなく、一つ一つが別のものに見える様になっている。ボリュームの切り方等だろうか。
中でもフランス人建築家ECDMの棟を見たときは簡単な操作だけどもファブリケーションの事を中心に装飾の事を考えていた。上に行けば光は強くなるし、そうすると同じパターンがどんどん消えて行っちゃうわけでそれが本来いい事なのかどうなのか。金の話は以前に新建築で高橋堅さんが書いていたけど、それは「金」の事で金色の事ではないし。
内部を見れなかったのでこういう感想になります。まわりの建物が小分けになっていたのに対して、この建物はある計画を持っているという立ち方が出ていたし今後どうやってまわりを巻き込むかという事を(見た目以上には閉じていない計画)雑にも少しは感じさせられるものだった。
好みではないけど、大きいレベルで設定をしていく大切さを少し感じた時期でした。