3.02.2012

le tremblement du monde


















なんとも美しい。
裏に見えるのはアテネの機動隊。


僕はひょんなつながりで、アテネという都市との縁を得た。
スイスでのプロジェクトで敷地となったアテネと一年間付き合った後、いろいろなパラダイムシフトをそこに見た
もはやパラダイムシフトって言葉自体が当てはまるのかどうか分からないけれど、ここで起こっているグローバルとリベラルの汚点はわれわれの思考回路を振動させる。


アテネ市民は税金を払わない。払う人間はバカだとまで言われている。
財政破綻のまず一つの理由はそこだ。
もう一つは産業を持っていない事で、恐るべき事にGDPの15.5%あまりが観光業によってなりたっている。
それに加えて歴史財の保護、環境汚染の対策、深刻な移民問題、非合理的な行政分割などNegative chain reactionが根深くはびこっている。
そして同時に巻き起こる欧州連合の危機は、われわれに共同体の再思考のきっかけを与えてくれる。


われわれの生活や思考が、危機からはじまるとしたら
この写真に存在する愛の様子はそれに差し込む光に思えてならない。